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医師の親子が考える「理想の死に方」
2013/04/04(Thu)
医師の親子が考える「理想の死に方」

最近、「自然死」とか「平穏死」という言葉をよく耳にする。以下、合わせて自然死とするが、自然死とは、平たく言えば、ほとんど医療を行わない死である。もちろん、見放したり、ほったらかしにするのではない。治療はせず、温かく見守りながら看取るのである。

 私は外務省の医務官を務めたあと老人医療の世界に入り、在宅医療のクリニックに勤務して、多くの患者を家で看取ってきた。その経験から、自然死には大いに共鳴している。

 死は恐ろしくて苦しいから、何とか治療をしてほしいというのが一般の感覚かもしれないが、今は医療が進みすぎたため、治療が死を逆に悲惨なものに変える危険が高まった。だから、何もしないで見守るのがよいのである。

 私事で恐縮だが、私の父はかねてから自然死を望んでおり、その言葉の通り死を目前にして、治療らしいことは何もしなかった。家族も父の死を受け入れ、穏やかに見守りながらそのときを待った。ところが、世の中は思い通りにならないもので、父は今も死なずに療養を続けている。その経験を踏まえて、自然死の実際を考えてみたい。

一九七○年代ごろまでは、医療はまだまだ非力だったので、それほど人の死を妨げることはなかった。ところが、八○年代以降、さまざまな延命治療が発達し、患者が簡単に死ななくなってしまった。「死なせない医療」の登場である。これは「生かす医療」とは似て非なるものだ。

 患者は意識もなく、身動きもならず、身体に何本もチューブを入れられ、器械と薬で無理やり心臓を動かされるというきわめて非人間的な状態となる。最悪の場合は腕や脚が丸太のようにむくみ、まぶたはゴルフボールのように腫れ上がり、口、鼻、耳から出血し、肛門からはコールタールのような下血があふれ、黄疸で皮膚は黄褐色になり、部屋には悪臭が満ち、見るも無惨な状態になりながら、命を引き延ばされる。


記事の全文はこちら

現役の医師で作家の久坂部 羊氏は「廃用身」(幻冬舎)で鮮烈なデビューをしましたが、

過酷な老人医療の第一線に携わる者だけが知る圧倒的なリアリティーで描かれていて、

貪るように一気に読了したのを覚えています。

内容があまりにヘビーでショッキングですが、おすすめの一冊です。

そんな久坂部氏と父の考える理想の死に方・・・・一考に価する記事ですので、ご覧ください。

20年以上前、私の祖母も老衰から入院してまもなく”延命治療”のお世話になりましたが、

体中チューブだらけで、挙句は人工呼吸器に頼る状態で、意思の疎通はもちろんできず、

“生きてる”というよりは“心臓だけが動かされてる”ような感じで、ただただ痛々しい姿しか思い出せません。

~これでいいのだろうか?~

当時は大学生だった私ですが、生まれて初めて「理想の死に方」について考えたような気がします。

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